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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻10号

1981年10月発行

原著

Urticarial Vasculitisの1例

著者: 長田浩行1 中江昌子1 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.901 - P.905

文献概要

要約 48歳の女性,約2年前から全身に蕁麻疹様皮疹が多発,同時に微熱,腹痛,関節痛等の全身症状を伴った.皮疹の瘙痒は軽度で,痛がゆさを訴えた.検査では,血沈の亢進,抗核抗体および抗DNA抗体陰性,最も特異な所見は,持続的な低補体血症であった,組織像では,いわゆるleukocytoclastic vasculitisの像を呈し,螢光抗体直接法で,真皮乳頭層の血管壁にIgG,IgM,C3の沈着が認められた.治療は,抗ヒスタミン剤に無効で,ステロイド内服により,症状および検査所見の改善が認められた.このことより,近年,相次いで報告されているurticarial vaseulitisと思われたので若干の検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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