icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻10号

1981年10月発行

文献概要

原著

後天性皮膚弛緩症の1例

著者: 白井まさ子1 小川秀興1 三宅伊豫子2

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科教室 2順天堂大学医学部形成外科教室

ページ範囲:P.931 - P.935

文献購入ページに移動
 皮膚弛緩症の報告は本邦で10数例に達するが,後天性で何らかの炎症性皮疹に続発した症例の報告はない.我々は約3年間にわたり,顔面各所に虫刺様皮疹が出没した後,ほぼ顔面に限局した皮膚弛緩を来たした症例を最近経験したので報告する.皮膚弛緩部の組織所見では,真皮弾性線維の略消失を認めた.現在皮膚弛緩を見ない躯幹四肢においても,かって顔面に先発したと類似の紅色丘疹ないし膨疹の出没があり,その皮疹部,無皮疹部よりの生検で,それぞれに弾性線維の変化を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?