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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻10号

1981年10月発行

原著

非定型環状紅斑を呈した転移性皮膚癌—環状紅斑型皮膚転移について

著者: 渡辺知雄1 木村俊次1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.945 - P.952

文献概要

1)39歳女子に生じた環状紅斑型の転移性皮膚癌の1例を報告した.
2)本例は卵巣,腸間膜リンパ節,旁大動脈リンパ節にも転移を認め,原発巣は乳癌と考えられた.
3)皮膚所見は殆んど浸潤をふれない非定型環状紅斑で,組織学的に真皮上層脈管内に腫瘍細胞の塞栓像を認めた.
4)本邦における紅斑型の転移性皮膚癌を集計し,本例と同様の臨床,病理学的所見を呈する6例を得た.
5)紅斑型の転移性皮膚癌についての従来の分類を検討し,環状紅斑型をその1亜型として加えることを提唱した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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