文献詳細
原著
文献概要
ほぼ定型的な若年性黒色腫の3例を報告し,主として病理組織学的に検討を加えた.自験3例は増殖せる細胞の形態より,それぞれspindle cell nevus型,epithelioid cell nevus型,混合型(Kernenら)に相当する.また本症の診断上価値あるものとされている多核巨細胞は,1例にのみ認められた.さらに本症の概念,名称等の変遷についても検討を試み,現在本症は一種の母斑性腫瘍と考えられていることを明らかにした.また名称に関しては,最近ではbenign juvenile melanomaなる名称が一般的であると考えた.
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