文献詳細
これすぽんでんす
文献概要
一般に老人性角化腫は附属器間表皮の基底層に初発して附属器間表皮を侵し,皮膚附属器である毛包や汗腺そのものを侵すことは稀であり1),それらへの侵襲像は悪性化の始まりとさえいわれています.その意味で大嶋氏らの論文(本誌,35;607,1981)に示された毛包漏斗部に限局した老人性角化腫という概念は斬新なものであり,強く興味を惹かれました.
大嶋氏らの症例は著者らも述べておられるように他の毛包性腫瘍とは区別される腫瘍と考えられますし,一部に初期侵入像を生じている点からも前癌性のものであることは確実と思われます.
大嶋氏らの症例は著者らも述べておられるように他の毛包性腫瘍とは区別される腫瘍と考えられますし,一部に初期侵入像を生じている点からも前癌性のものであることは確実と思われます.
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