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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻12号

1981年12月発行

原著

潰瘍性大腸炎に合併したSalazopyrinによる激症薬疹の2症例

著者: 松尾閑乃1 中山秀夫1 今井民1

所属機関: 1東京都済生会中央病院皮膚科

ページ範囲:P.1135 - P.1143

文献概要

 Sulfasalazine (商品名サラゾピリン)内服中の潰瘍性大腸炎患者にみられた激症の皮膚炎型中毒疹2症例(34歳女性及び18歳男性)を報告した.両者はいずれも一見,伝染性単核症を思わせる臨床像を呈し,末梢血中の異型リンパ球の著明な増加が認められた.パッチテストではsulfasalazine (以下SSAと略す)陰性,paraphenylene diamine (PPDA)陽性,SSA内服テストでは1g (常用量の1/3)で24時間陽性(1症例のみ施行),スルファメトキサゾール内服テスト (1g/dose)では両者とも陽性反応を示した.既往報告例とアセチル化率の検討を含めてSSAアレルギーによる発疹の発生機序に若干の検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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