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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻2号

1981年02月発行

文献概要

原著

Eosinophilic Bodyの螢光抗体法的研究

著者: 段野貴一郎1 堀尾武1 今村貞夫1 太藤重夫2

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科教室 2京都逓信病院

ページ範囲:P.113 - P.118

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 表皮内eosinophilic body (EB)における免疫グロブリン,補体,フィブリノーゲンの沈着頻度を螢光抗体直接法にて調べた.扁平苔癬(この場合,表皮下ヒアリン体も含めて),急性痘瘡状苔癬状粃糠疹,日焼け皮膚,多型紅斑などのEBには血清成分の沈着がよくみられたが,ボーエン病や有棘細胞癌などのEB (個別角化)にはそれらの沈着は全く認められなかった.すなわち,良性疾患のEBと悪性疾患のEBは螢光抗体法的に異なる態度を示した.実験日焼け細胞における成績を加え,EBにおける血清成分沈着の意義について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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