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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻3号

1981年03月発行

原著

陰部Paget病の手術治療

著者: 大原国章13 関利仁1 井上由紀子1 佐久間将夫2

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室 2佼成病院皮膚科 3東京大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.261 - P.266

文献概要

 自験11例(男性9例,女性2例)の陰部Paget病の手術方法とその治療成績について述べた.広範囲切除を手術原則とし,切除範囲は病巣辺縁から3〜5cm,切除の深さは筋膜上とした.男性例における陰茎,陰のうの皮膚欠損に対しては中間層植皮による陰茎形成,陰のう形成を行った.女性例では一般に尿道粘膜からの再発が問題とされているので,自験2例では根治手術の試みとして,radical vulvectomy,尿道切断と膀胱瘻の造設を行った.病巣切除,鼠径部リンパ節廓清に伴って大腿動静脈が露出する場合には縫工筋による筋弁移植で血管を被覆した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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