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原著
いわゆる皮膚混合腫瘍—2例の光顕的・電顕的観察
著者: 山崎雄一郎1 木村俊次1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.267 - P.273
文献購入ページに移動 いわゆる皮膚混合腫瘍の2例を光顕的および電顕的に観察した.第1例は36歳男子の鼻背部の小結節,第2例は42歳男子の下顎部の小結節,組織像はいずれも2層の上皮細胞に囲まれた大小の管腔様構造の増生を主とし,間質では均質化,硝子化および粘液腫様変化がみられた.電顕的には2例とも大小のdense bodyを有する細胞が管腔を囲み,多数の微絨毛の突出がみられる.間質側の基底細胞様の細胞は,基底板の肥厚あるいは欠損を示し,細胞内にはトノフィラメントが発達している.筋上皮細胞は認められなかった.腫瘍細胞の微細構造から第1例はアポクリン汗管由来,第2例はエクリン汗管由来が示唆された.
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