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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻4号

1981年04月発行

原著

アンピシリンによるToxic Epidermal Necrolysisの1例

著者: 立田京子1 鈴木典子1 岩月啓氏1 田上八郎1 山田瑞穂1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.339 - P.342

文献概要

 アンピシリンによるtoxic epidermal necrolysisならびに肝障害,膵障害を伴った32歳の女性例を経験し,アンピシリンについて皮内反応,貼布試験,リンパ球幼若化試験を施行した結果を併せて報告した.
皮内反応では48時間後に23×22mmの浸潤性紅斑が,貼布試験では48時間後に浸潤性紅斑がみられた.また貼布試験陽性部の組織では,表皮細胞間浮腫の像に加えて,表皮細胞自体の変性も著明であった.リンパ球幼若化試験では対照に比べて有意の上昇がみられた.
以上の所見より,本症例においては発症に遅延型アレルギーが関与していると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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