文献詳細
原著
アンピシリンによるToxic Epidermal Necrolysisの1例
著者: 立田京子1 鈴木典子1 岩月啓氏1 田上八郎1 山田瑞穂1
所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.339 - P.342
文献概要
皮内反応では48時間後に23×22mmの浸潤性紅斑が,貼布試験では48時間後に浸潤性紅斑がみられた.また貼布試験陽性部の組織では,表皮細胞間浮腫の像に加えて,表皮細胞自体の変性も著明であった.リンパ球幼若化試験では対照に比べて有意の上昇がみられた.
以上の所見より,本症例においては発症に遅延型アレルギーが関与していると考えた.
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