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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻4号

1981年04月発行

文献概要

原著

晩発性皮膚ポルフィリン症

著者: 中尾仁子1 高橋邦明1 濱田稔夫1 針原重義2

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科学教室 2大阪市立大学医学部内科学第3教室

ページ範囲:P.349 - P.354

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 53歳,男性に生じた晩発性皮膚ポルフィリン症(Porphyria cutanea tarda)の典型的な1例について報告した.30年間にわたる飲酒歴があり,初診の約半年前より露光部に小水疱を伴う無症候性の皮疹が出現してきた.尿は赤褐色を呈し,紫外線(UVA)による赤色螢光が認められた.尿中ポルフィリン体ではuroporphyrinの著増と,coproporphy—rinの増加を認めたが,aminolevulinic acidとporphobilinogenは正常であった.肝では,hemosiderosisと慢性肝炎像を認め,紫外線照射によってポルフィリン体による赤色螢光を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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