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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻5号

1981年05月発行

原著

陰嚢に生じたVerruciform Xanthomaの2例

著者: 進藤泰子1 御子柴甫1 望月正子2 吉江治彦3 本村俊次4

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科教室 2長野赤十字病院皮膚科 3諏訪赤十字病院皮膚科 4慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.365 - P.369

文献概要

 陰嚢に生じたverruciform xanthomaと思われる2例(29歳,男子.76歳,男子)のを報告した.表面細顆粒状,ピンク色で硬い単発性の腫瘤である.表皮および真皮の乳頭腫状増殖と,真皮乳頭層に一致して稠密な泡沫細胞の浸潤がある.これらはPAS,コロイド鉄,アルシアン青染色にて陰性〜弱陽性,ズダンⅢ染色で強陽性で黄色腫細胞であった.症例2は胃癌で死亡したが,それ以外は2例とも全身所見ならびに血清脂質等に異常は認められない.口腔内と女子陰門部の腫瘤について,verruciform xanthomaという表題ですでに報告があり,本例も陰嚢に生じたverruciform xanthomaと考えられた.Verruciform xanthomaの既報告例について若干の検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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