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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻5号

1981年05月発行

原著

伝染性膿痂疹と癤の病巣から分離された黄色ブドウ球菌の抗生物質感受性について

著者: 出来尾哲1 高垣謙二2 山崎玲子2 浜中和子3 池田早苗4

所属機関: 1広島鉄道病院皮膚科 2島根医科大学皮膚科教室 3東洋病院皮膚科 4広島大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.407 - P.411

文献概要

 1977年から1979年までに広島鉄道病院皮膚科を受診した伝染性膿痂疹と癤の患者,それぞれ219症例,109症例を対象として,病巣からの分離菌の菌種とその抗生物質感受性を決定した.いずれの疾患の病巣からの分離菌もその大部分がStaphylococcus aureusであった.伝染性膿痂疹由来のStaphylococcus aureusの抗生物質感受性の順序は,MDIPC, CEX, GM>CP≧TC≧CLDM>ABPC, AMPC>EMであり,癤由来のSta—phylococcus aureusの抗生物質感受性の順序は,MDIPC, CEX, GM>CP>TC, CLDM>ABPC, AMPC>EMであった.これらのうち,MDIPC, CEX, GM, EMの感受性は両者の間で大きい差はみられなかつたが,CP, TC, CLDMの感受性は,伝染性膿痂疹由来の菌の方が癤由来の菌よりかなり感受性が良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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