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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻5号

1981年05月発行

原著

Eruptive Hidradenoma—とくにその疾患概念について

著者: 松本光博1 熊切正信2 三浦祐晶2

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2北海道大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.433 - P.440

文献概要

 過去17年間に経験した,組織学的に汗管腫と確認された18例の症例を検討した.うち13例は皮疹が汎発しており,初発年齢の平均は20歳で,胸腹部に初発した.残る5例はいずれも眼瞼周囲に限局し,初発年齢は平均35歳であった.過去の文献報告例61例を調べると,いずれも汎発例で,初発年齢は平均17歳で,胸部に初発する例が最も多く,自験例の汎発例と同じ傾向を示した.以上のことから組織学的には区別がむずかしいが,臨床的に特徴のある胸腹部に多発する汎発例を汗管腫の一亜型として位置づけeruptive hidr—adenomaの名称で呼ぶ立場に賛成したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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