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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻6号

1981年06月発行

文献概要

原著

特異な形態を呈した表皮下水疱症の1例—匍行性迂曲状類天疱瘡

著者: 土居敏明1 片山一朗1 晒千津子1 西岡清12

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科教室 2大阪大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.497 - P.500

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 60歳,男性,ほぼ全身に,環状,蛇行状,木目様の紅斑上に粟粒大小水疱が多発.皮膚生検にて,表皮下水疱の形成,好酸球の浸潤を認めた.螢光抗体直接法にて,基底膜部に,IgG,IgA,C3の線状沈着を認めたが,間接法では,流血抗体終始陰性.なお,ヨードカリ貼布試験は陽性を示した.以上の所見から,Duhring疱疹状皮膚炎,水疱性類天疱瘡のいずれとも診断し難く,BP variantとして,いわば.葡行性迂曲状類天疱瘡と表現される症例と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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