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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻7号

1981年07月発行

文献概要

原著

喉頭カルチノイドの皮膚転移例

著者: 舘懌二15 福代良一1 田守昌樹2 上村良一3 新谷寿久4

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科学教室 2鳴和総合病院皮膚科 3金沢大学医学部放射線科学教室 4金沢大学医学部第2病理学教室 5藤田病院皮膚科

ページ範囲:P.581 - P.586

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 皮膚転移を伴った喉頭カルチノイドの1例(59歳,男)について報告した.躯幹に蚕豆大までの有痛性の小結節が約30個見られた.小結節の電顕像では,腫瘍細胞の胞体内に140〜240mμの特殊分泌顆粒が多数認められた.血中セロトニン値と尿中5—HIAA値は正常範囲内で,カルチノイド症候群はなかった.剖検によって喉頭原発のカルチノイドと判明した.皮膚のほか,膵・心・胃などにも転移が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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