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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻7号

1981年07月発行

文献概要

原著

巨大色素性母斑に発生した悪性黒色腫の1例

著者: 晒千津子1 城良子1 西岡清1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.587 - P.590

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 2歳男児,生下時より躯幹特に背部のほぼ1/2を占める部に有毛性巨大色素性母斑が存在.生後6ヵ月頃,背部の同母斑より3cm大の広基性易出血性の腫瘤が出現,生検を兼ね全摘除し,組織学的に真皮内母斑細胞母斑と診断された.2歳8ヵ月頃より,前回摘除部近傍の健常皮膚に2個の腫瘤が出現,組織学的ならびにDOPA反応,電顕所見から悪性黒色腫と診断した.腫瘤の広範囲外科的摘除術を施行したが,2ヵ月後に再発し,化学療法を行ったが死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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