文献詳細
文献概要
原著
Recklinghausen母斑症にみられたPachydermatoceleの1例
著者: 船曳雄一1 宮里肇1 田嶋公子1 川村太郎1 池田重雄1
所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.633 - P.638
文献購入ページに移動1) PDCがRecklinghausen母斑症に認められる頻度は母集団によってかなり異なる.
2)本邦報告例では顔面,特に眼瞼及びその附近に好発する.
3)組織豫は,神経線維腫を基調とし,パリセード結節,色素細胞などを混ずる.
4)拡張した血管が多数存在するので,小さな腫瘍内切除は行わない方がよい.
5)手術適応は明確にした方がよい.
6)本症例のように大きいものでは,順次切除(serial excison)が得策になりうる.
7) PDCは,悪性化する場合があるため,定期的に経過を追う必要がある.
掲載誌情報