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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻8号

1981年08月発行

文献概要

原著

水疱様外観を呈した石灰化上皮腫—術前検査としてのXeroradiographyの有用性

著者: 岡崎美知治1 比江嶋睦典1

所属機関: 1宮崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.683 - P.685

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 31歳,女性.初診の約9ヵ月前に左上腕外側に筋肉注射を受け,同部位に硬い皮下腫瘤を形成してきた.その後,腫瘤の表面が徐々に水疱様外観を呈するようになってきた.組織学的には典型的な石灰化上皮腫であったが,腫瘤被覆皮膚に真皮の浮腫とリンパ管の拡張がみられた.これは,急速に増大する硬い腫瘤や外的刺激を誘因として起こった二次的変化であろうと思われる.また本症例では,術前検査として行ったxeroradio—graphyが,良性腫瘍であると診断する上で極めて有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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