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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻8号

1981年08月発行

原著

Cement Burn

著者: 宮地良樹1 今村貞夫1 若井淑人2

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科学教室 2長浜赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.711 - P.713

文献概要

 21歳男性にみられたcement burnの1例を報告した.本症は,生コンクリートに長時間密着することにより,そのアルカリ度のため,急性に熱傷様潰瘍を生ずるもので,従来のいわゆるセメント皮膚炎とは著しく病像が異なることが注目される.臨床像および組織像より一次刺激による潰瘍形成と考えられ,パッチテストは陰性であった.本症は,手袋や被服により予防可能であるが,今後増加するものと考えられ,生コンクリートを扱う人々の注意が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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