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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻9号

1981年09月発行

文献概要

原著

ケラトアカントーマとFocal Acantholytic Dyskeratosisを示す疣状腫瘍の併発例

著者: 石倉多美子1 畷稀吉2

所属機関: 1公立石川中央病院皮膚科 2畷形成外科

ページ範囲:P.831 - P.834

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 症例は81歳の男で,右下腿にクルミ大の腫瘍を,左手関節部に大豆大の小結節を示した.前者は組織学的に典型的なケラトアカントーマであった.後者は組織学的には角質肥厚・表皮肥厚・真皮内細胞浸潤が主変化であったが,一部にDarier病に類似した棘融解性異常角化像が認められた.これはAckermanの提唱したfocal acantholyticdyskeratosis (FAD)に相当すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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