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原著
陰茎のMondor病
著者: 風間敏英1
所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.835 - P.839
文献購入ページに移動 33歳,男,会社員,未婚.陰茎の手術や外傷の既往なし.約3週間前から陰茎冠状溝後縁に索状硬結が出現した.自覚症状なし.STS (−).組織像:真皮中層〜深層に壁の肥厚した脈管があり,壁は結合織性でElastica-van Gieson染色で内弾性板を認め,増殖性静脈炎(Mondor病)と考えられた.真皮内に他の炎症性細胞浸潤はない.生検後,1ヵ月半の経過で自然消失.本邦では現在まで類似例6例の報告があり,自験例と合わせnonvenereal sclerosing lymphangitis of the penisの報告例18例とともに若干の考察をした.
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