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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻9号

1981年09月発行

原著

変形爪の治療

著者: 工藤忍1 工藤厚1 児島忠雄2

所属機関: 1医療法人社団玲仁会工藤整形外科皮膚科 2東京慈恵会医科大学形成外科教室

ページ範囲:P.847 - P.853

文献概要

 Ingrown nailを含めて,爪甲全体の彎曲が高度な変形爪の治療は,Du Vries,Fosnaugh等の方法が考案されているが,爪甲の扁平化を期待することは困難である.我々は外傷性変形爪,厚硬爪甲などの爪甲肥厚彎曲高度な症例に,指(趾)尖部皮膚の魚口切開,末節骨骨棘除去,肥厚部結合織除去,爪床裏面の瘢痕の離開等を行い,爪床爪母を障害せずに爪甲の扁平化をはかり,良好な爪甲形成をみることができた.さらに,40%尿素軟膏ODTにより,外傷性変形爪,爪白癬,爪甲鈎彎症その他の変形爪の無痛性抜爪と軟膏療法で良好な結果を得た.特に白癬による変形爪は長期間の抗真菌剤内服を不要にした点で有意義であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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