臨床皮膚科36巻1号

1982年01月発行

原著

Cytophagic Histiocytic Dermatitis （仮称）

著者： 日高義子¹ 山本須賀子¹ 清水正之¹ 浜口次生¹ 浦田徹² 吉田利通³ 伊豆津公作³

所属機関： ¹三重大学医学部皮膚科学教室 ²三重大学医学部第二内科学教室 ³三重大学医学部病理学教室

ページ範囲：P.55 - P.60

　多形浸出性紅斑様，結節性紅斑様皮疹を生じ，肝障害，肺出血にて死亡した60歳，女性例を報告した．本症例では皮膚，特に真皮に，又内臓諸臓器にerythrophagocytosis，cytophagocytosisを伴う異型性のない組織球の浸潤が特異的で，一連のregional histiocytosisの皮膚型（真皮型）を想定した．