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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻1号

1982年01月発行

文献概要

原著

雪状炭酸圧抵治療を受けたPortwine Stain上に生じた基底細胞上皮腫の1例

著者: 大原国章12 尹弘一1 関利仁1 井上由紀子1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室 2東京大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.77 - P.79

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 20歳,女子の右側頭のportwine stain上に生じた基底細胞上皮腫の1例を報告した.本例は乳児期にportwine stainに対して,長期間にわたり雪状炭酸圧抵治療を受けており,このための慢性皮膚障害が発癌の誘因と推察された.筆者の自験の基底細胞上皮腫52例のうら,何らかの癌前駆症から生じたものは9例で,その前駆症の内訳は慢性放射線皮膚炎4例,脂腺母斑2例,色素性乾皮症2例,雪状炭酸治療後1例(本例)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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