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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻10号

1982年10月発行

原著

紅斑性天疱瘡—補体結合性表皮細胞間抗体と若干の免疫学的知見

著者: 仲弥1 栗原誠一1 西川武二1 籏野倫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.945 - P.950

文献概要

 血清中に補体結合性表皮細胞間抗体が見出された典型的な紅斑性天疱瘡の42歳男性例を報告するとともに,本抗体の病因性を検索すべく,自験患者の血清を本人の健常皮膚に局注することにより実験的天疱瘡の作成を試みた.その結果,表皮棘融解は惹起しえなかったが,本抗体の表皮細胞間への結合が明らかに認められたことより,天疱瘡患者血清中の補体結合性抗体は表皮細胞間に強い親和性をもち,病変発現に積極的に関与しているものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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