文献詳細
原著
Infantile Digital Fibromatosisの1例
著者: 松尾忍1 松本光博1 村田英俊1 大河原章1
所属機関: 1旭川医科大学皮膚科教室
ページ範囲:P.985 - P.990
文献概要
組織学的に真皮全層にわたり線維芽細胞様細胞の増殖がみられ,細胞質内に特徴的な好酸性の封入体が認められた.電顕的に観察した結果,この封入体は径約50Aの細線維からなり,この封入体と連続して細胞質内を縦走する線維束が認められ,平滑筋細胞の筋線維束にみられるようなdense bodyが認められた.また細胞周囲にbasal lainina様構造が不連続にとりかこむ像がみられた.本症例の電顕所見はmyofibroblastの特徴と一致しており,本症はmyofibroblast起源であることが示唆された.
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