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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻10号

1982年10月発行

原著

肺腺癌と皮膚有棘細胞癌を合併した多発性Bowen病の1例

著者: 土居敏明1 片山一朗1 晒千津子1 西岡清12

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科教室 2大阪大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.997 - P.1001

文献概要

 58歳,男性,昭和15年より4年間砒素系農薬製造に従事.約25年後,多発性Bowen病が発生,昭和55年,腰部の有棘細胞癌のため入院.種々の治療行なうも死亡.剖検にて,肺腺癌及び肝,骨,リンパ節等にその広汎な転移を認めた.
併せて,昭和35〜56年の21年間に当科を受診したBowen病患者84例につき調査したところ,多発性Bowen病に砒素の関係が高いこと,砒素と関係のある症例に内臓悪性腫瘍の合併率が高い傾向がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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