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原著
ケルズス禿瘡の3例
著者: 城戸邦彦1 村田譲治1 安木良博1 川口紀子1 藤澤龍一1
所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.1017 - P.1022
文献購入ページに移動症例2:54歳,女.頭部の脂漏性皮膚炎,足白癬で治療中,2週間後より後頭部に膿疱,膿瘍を発生.培養検査でT.rubrurnを検出.
症例3:8歳,女.近医で湿疹として治療し,漸次悪化.初診時,後頭部に径3.5cmの膿瘍,病変部の脱毛,易脱毛性,圧痛あり,培養検査でMicrosporum gypseumを検出.
3例ともステロイド剤外用療法が発症誘因と推測される.本邦における最近5年間(昭和51〜55年)の本症の報告例123例について若干の統計的考察を加えた.
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