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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻10号

1982年10月発行

文献概要

原著

いわゆる皮膚混合腫瘍の一考察—特にその組織所見と発生について

著者: 足立功一1 足立柳理1 青柳俊1 三浦祐晶1

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1023 - P.1028

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 組織学的に皮膚混合腫瘍の診断を得た自験例17例の臨床的所見,組織学的所見をまとめ,本邦報告例29例と比較検討し文献的考察も行なった.
1)臨床所見に関しては男女差がなかったことを除いては,報告されているものと大きな差異はみられなかった.
2)組織学的所見は,自験例,報告例ともにエクリン汗腺,アポクリン汗腺,毛嚢脂腺系への分化と種々多彩な形態がみられ,Hcadingtonの主張しているeccrine, apocrineの2つのtypeがあることが考えられた.その発生に関しても,未分化で多分化能を有する細胞の成熟構造の分化を示す一種の過誤腫ではないかということが強く推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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