icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻11号

1982年11月発行

文献概要

原著

苔癬性紅斑に,24年後,腫瘤形成を来した菌状息肉症の1剖検例

著者: 大西信悟1 伊東陽子1 浜口次生1 仮谷嘉晃2 河村幸郎

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科教室 2三重大学医学部第2内科教室

ページ範囲:P.1085 - P.1091

文献購入ページに移動
 37歳男性,13歳頃から生じた苔癬性紅斑に,24年後,腫瘤形成を来して死亡した菌状息肉症の1剖検例を報告した.10年前の初診時所見は浸潤期に相当すると思われるが,浸潤細胞に明らかな異型性は認められず,腫瘤期にはリンパ芽球様の細胞増殖が認められた.腫瘤形成後の経過は急速で,化学療法に反応せず,髄液中に腫瘍細胞が認められ,多彩な神経症状を呈した.剖検時,全身皮膚,髄膜〜脳実質,肝,脾,両腎,両肺及び骨髄への浸潤を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?