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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻11号

1982年11月発行

文献概要

原著

ケジラミとヒトジラミの卵子による鑑別—走査電子顕微鏡像

著者: 熊切正信1 安田秀美1 村松隆一1 浜坂幸吉2 服部畦作3

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科講座 2札幌市浜坂皮膚科医院 3北海道立衛生研究所

ページ範囲:P.1121 - P.1125

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 ケジラミとヒトジラミ(アタマジラミ)の卵子を走査型電子顕微鏡で比較した.ケジラミは卵子後端部で毛に付着するが,セメント物質に覆われる傾向にある.卵蓋は大きく瘤状顆粒は16個前後である.一方,ヒトジラミの卵子は全長の約3分の1後端をセメント物質を介して付着するが,セメント物質には覆われず,むしろ露出する傾向にある.瘤状顆粒は小さく8個前後である.これらの特徴から感染源を異にする両昔を卵子の比較からも簡単に鑑別できることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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