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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻12号

1982年12月発行

原著

致死型先天性表皮水疱症(Herlitz)—その1例におけるHemidesmosomeの態度について

著者: 奥田長三郎1 近藤裕昭1 設楽篤幸1 佐藤信輔1 佐藤良夫1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1205 - P.1210

文献概要

 致死型先天性表皮水疱症(Herlitz)は未だまれな疾患である.その1例を経験し,電顕的に従来と異なる所見を認めたので報告した.自験例は生下時より四肢に水疱があり,爪の変形や一部の爪の脱落も見られ,種々の治療にもかかわらず生後約3ヵ月半で死亡した.経過中に皮膚の萎縮,瘢痕や稗粒腫は出現しなかった.電顕的にjunctiolysisを確認したが,非水疱部のhemidesmosomeには最近指摘されているような明らかな異常は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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