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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻2号

1982年02月発行

原著

水様透明液の漏出を主訴とした皮様嚢腫の1例

著者: 船曳雄一1 宮里肇1 川村太郎1 池田重雄1 坂口新2

所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科教室 2埼玉医科大学脳外科教室

ページ範囲:P.129 - P.132

文献概要

 生下時から水様透明液の漏出を主訴とする,2歳男児の右前側頭部にみられた皮様嚢腫の1例を報告した.嚢腫の最も深い部分は,頭蓋骨板間層内にあり,内板,外板をそれぞれ外方に圧迫隆起させ,管腔により皮下嚢腫と連絡していた.脳外科で頭蓋骨内嚢腫を,皮膚科で皮下嚢腫を全摘し,術後1年では再発を認めていない.いずれの嚢腫壁も表皮成分で構成され,汗腺,脂腺,毛包が付属していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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