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文献概要
原著
多形紅斑を伴ったBcell Lymphoma
著者: 西尾千恵子1 神保孝一1
所属機関: 1札幌医科大学皮膚科教室
ページ範囲:P.165 - P.169
文献購入ページに移動 全身の滲出性紅斑を主訴として来院し,全身的検索にて後腹膜原発のB cell ly—mphomaが確認された1例を報告した.皮疹は一部に水疱を有する境界鮮明な浸出性紅斑で,四肢では虹彩状,躯幹では連環状ないし地図状の局面を形成し,中心部は色素沈着を残して治癒傾向を示した.組織学的に真皮の強い浮腫と血管周囲のリンパ球性細胞浸潤を示し,異型細胞は認められなかった.螢光抗体直接法で表皮基底膜部の免疫グロブリン,補体の沈着は認められなかった.Lympbomaに合併したerythema multiformeと診断した.悪性腫瘍に合併する紅斑性病変を文献的に考察し,occult malignancy検索の必要性を強調した.
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