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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

原著

Diphenylhydantoinの内服が有効であったEpidermolysis Bullosa Hereditaria Dystrophicaの1例

著者: 北島康雄1 森俊二1

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.321 - P.326

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 22歳,男性.生下時から水疱形成,瘢痕形成をくりかえし,指趾の爪の欠損,指趾の変形拘縮が発生.また,上背部には爪甲大の象牙色の扁平隆起性皮疹が散在性,一部集簇,融合性に存在.組織学的に基底膜下に水疱形成がみられた.臨床と組織所見から栄養障害性先天性表皮水疱症(epidermolysis bullosa hereditaria dystrophica)と診断した.Diphenylhydantoin(アレビアチン®)を経口投与したところ,血中濃度10〜15μg/mlで水疱の発生がおよそ1/3に抑制された.この薬剤の作用機序について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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