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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

原著

Duhring疱疹状皮膚炎—細線維状および顆粒状沈着について

著者: 五十嵐良一1 須藤成章1 諸橋正昭1 岡吉郎2

所属機関: 1富山医科薬科大学皮膚科教室 2長岡赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.333 - P.338

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要約 49歳,男子のDuhring疱疹状皮膚炎の症例を報告した.33歳頃発症し,瘙痒を伴う紅斑・小水疱が顔面,頸部,胸部,背部および両上肢に散在性に拡大した.34歳から現在までDDSを投与され,皮疹はDDSで良くコントロールされている.皮疹の再発時に皮疹部および無疹部の螢光抗体法による検討を行ない,細線維状のIgA沈着を両者に,また顆粒状のC3沈着を前者に認めた.さらに切片標本の切る角度とIgAの沈着形式との関係について,無疹部皮膚を使用して検討した.この結果からIgAの細線維状沈着と顆粒状沈着はむしろ異なった沈着形式である可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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