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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻4号

1982年04月発行

原著

Cryosurgeryが奏効したGiant Condyloma(Buschke-Loewenstein)の1例—症例報告と本邦例の集計

著者: 早川和人1 渡辺知雄1 村木良一1 加茂紘一郎1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.353 - P.360

文献概要

 42歳男子の陰茎亀頭部に生じ,cryosurgeryにより治癒せしめたgiant condyloma(Buschke-Loewenstein)の1例を経験した.著者らが渉猟し得た限りでは,本邦報告例は自験例を含め64例を数える.自験例の報告とともに本邦例について若干の考察を試みた.本症に対する治療法としては,古くより種々の方法が試みられているが,電気凝固療法は悪性化の誘因となり易く,最も不適当な治療法と考えられる.また機能面も考慮にいれた場合,外科的な治療法よりもcryosurgeryが勝ると考えられる.自験例では電顕的に錯角化部の細胞核内にウイルス様粒子の集積像が認められ,病因との関連性が示唆されるが,かかる所見については他に報告をみない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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