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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻4号

1982年04月発行

文献概要

原著

Bowenoid Papulosis—高齢男子例の螢光抗体法的検索

著者: 小松威彦1 木村俊次1 原田玲子2 稲本伸子3

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2東京電力病院皮膚科 3北里研究所付属病院皮膚科

ページ範囲:P.361 - P.365

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 60歳,男子.約2ヵ月前から亀頭および包皮に黒褐色調皮疹が出現.組織学的にBowen病に一致する所見を得た.電顕的には有棘層上層〜角質層下部のケラチノサイト核内に,ヒト乳頭腫ウイルス様粒子を見出した.さらに抗ヒト乳頭腫ウイルス抗血清を用いた螢光抗体間接法を施行し,表皮上層の核に一致する特異螢光を得た.Bowenoidpapulosisは一般に40歳以下に多く,それ以上は稀で,本症例は本邦最高齢と思われる.また今回の検索により,本症とヒト乳頭腫ウイルスとの関係は,さらに確実性を増したといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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