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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻5号

1982年05月発行

原著

Tuberculosis Subcutanea Fistulosaの1例

著者: 東儀君子1 山本昇壮1 地土井嚢璽1 斎藤肇2 森山英彦3 森木省治3 松嶋慎吾3 久野正治4

所属機関: 1島根医科大学皮膚科教室 2島根医科大学微生物・免疫学教室 3島根医科大学中検 4島根医科大学第1外科教室

ページ範囲:P.499 - P.504

文献概要

 50歳,男性,約18年前より肛囲にはじまって会陰,臀部に有痛性皮下硬結,膿瘍が多発した,初診時(昭和56年2月10日),肛囲から両臀部にわたって広範囲に暗紫黒色の色素沈着と著明な浸潤肥厚がみられ,板状硬結の中に波動性膿瘍が数ヵ所散在し,多数の瘻孔形成がみられた.同部の膿汁より人型結核菌が検出された.また活動性肺結核,不完全痔瘻の合併もみられた.皮膚結核のなかでも稀なTuberculosis subcutanea fistulosaと考え,自験例を含め本邦報告例について臨床的考察をおこなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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