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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻5号

1982年05月発行

文献概要

原著

クロモミコーシスにみられたTransepithelial Elimination

著者: 加藤宏1 西川武二1 生冨公明2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科教室 2練馬総合病院皮膚科

ページ範囲:P.505 - P.508

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 63歳男性の右上腕背側に生じたクロモミコーシスの1例を報告した.3×1.5cmの皮疹は全摘の後,5—FC 1日6gを1ヵ月内服させ,半年後の現在も再発をみない.切除組織の連続切片の組織学的検索を行ない菌要素が経表皮的に排除される像を見いだし,Transepithelial elimination (TEE)の機序がクロモミコーシスの菌体排泄においても存在するものと考えた.あわせてTEEの概念について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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