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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻5号

1982年05月発行

文献概要

原著

急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(Mucha-Habermann)様皮疹を初発としたMalignant Histiocytosisの1例

著者: 宇仁田美恵子1 伊東陽子1 浜口次生1 仮谷嘉晃2 野田雅俊3

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科教室 2三重大学医学部第2内科学教室 3三重大学医学部第2病理学教室

ページ範囲:P.515 - P.520

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 Pityriasis lichenoides et varioliformis acuta (PLVAと略記)様皮疹を初発としたmalignant histiocytosis (MHと略記)の72歳男性例を報告した.初期疹には異型性のない組織球がみられたのみであるが,約3ヵ月後組織学的に異型組織球が多数増殖してみられた.文献的に本例のようにMHの皮疹として小丘疹が播種状に認められる症例は本邦ではみられない.本例に関連してPLVA様皮疹が細網症の1徴候を示唆する報告例のみられる点に注目した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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