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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻6号

1982年06月発行

原著

免疫グロブリン,補体の沈着をみたSweet病

著者: 竹内誠司1 増子倫樹1 五十嵐美保1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.557 - P.562

文献概要

 40歳,女性.下腿ついで顔面,前腕に小水疱や膿疱を伴う有痛性浮腫性紅斑が出現し,組織学的には好中球を主とする細胞浸潤,核崩壊を認めた.末梢血白血球数増加,血沈中等度九進,CRP陽性,補体成分増加がみられたがASLO正常,免疫グロブリン正常,抗核抗体は陰性であった.螢光抗体直接法で表皮真皮接合部にIgM, IgG, IgA,フィブリノーゲンおよびC3の顆粒状沈着を認め,C3は乳頭血管にも陽性であった.この事実は,鼻炎が先行しStreptococcusの皮内反応が陽性であったこととあわせ,本例が特に細菌の関与するimmune complex diseaseの可能性をもつ症例であることを示唆する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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