文献詳細
原著
文献概要
55歳,女性,初診の4ヵ月前よりレイノー症状,関節痛,手指腫脹,手指のしびれ感を来す.各種臨床検査所見では,赤沈亢進,白血球減少,高γ—グロブリン血症があり,speckled型抗核抗体陽性,抗RNP抗体高値陽性,正常部皮膚の螢光抗体直接法にて,表皮細胞核にspecklcd patternのIgG沈着を認める.以上よりMCTDと診断し,ステロイド内服を開始した.プレドニソロン40mg/日より開始したところ,すみやかに症状は改善したが,20mg日に減量した頃より赤沈亢進を再び来し,金療法を併用した.以後,金維持量投与をつづけ,ステロイドの減量を順調に行ない得た.
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