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原著
皮膚抗酸菌症・最近20年間の統計的観察
著者: 高橋泰英1 田中盛久1 黒沢伝枝1 中嶋弘1 金子保2
所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室 2横浜市立大学医学部内科学第1教室
ページ範囲:P.675 - P.680
文献購入ページに移動皮膚抗酸菌症は108例あり,全新患者数の0.09%を占めていた.その内訳は,皮膚結核が71例(真性皮膚結核31例,結核疹40例),らいが23例,非定型抗酸菌症が14例(M.marinum11例,M.chelonei 3例)であった.これとは別に,顔面播種状粟粒性狼瘡が74例あった.皮膚結核は減少傾向にあり,特にバザン硬結性紅斑において顕著であった.また高齢化の傾向が窺われた.しかし顔面播種状粟粒性狼瘡は増減傾向,高齢化傾向は認められなかった.らいは結核同様減少傾向が認められた.これらに対し,非定型抗酸菌症は増加傾向を示し,最近では最も多い皮膚抗酸菌症になった.
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