文献詳細
原著
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要約 症例は33歳,男.子供の頃より,顔面,背部に丘疹が多発していた.毎年冬に増悪し医治の効果なく,夏には軽快していた.初診時,上背部,顔面に小豆大前後の淡紅色丘疹が多発し,頭部,上胸部,上腕伸側にも数個認めた.ほとんどの丘疹は中央が陥凹し,黄褐色痂皮を付け,治癒後の瘢痕も混在していたので壊死性痤瘡と診断した.組織像で,表皮から真皮にかけての壊死とその周辺への小円形細胞の浸潤,血管腔に血栓をみた.
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