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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科36巻8号

1982年08月発行

文献概要

原著

急速に心膜炎より腎クリーゼに進行した全身性進行性硬化症の1例

著者: 船井龍彦13 田代実1 橋本公二1 西岡清1 佐野栄春1 後藤精司2

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科教室 2大阪大学医学部第4内科教室 3大阪大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.761 - P.765

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 71歳,女性.70歳でレイノー現象を初発症状として,急激に汎発性の皮膚硬化,肺線維症をきたした全身性進行性硬化症(以下PSS)例であり,入院時は心臓,腎臓への侵襲は認められなかった.しかし入院3ヵ月後,急速に心膜炎を惹起し心不全を併発すると共に,さらにその1ヵ月後,血圧の急激な上昇をきたして腎不全に陥った.腎病理組織は悪性高血圧の組織像を呈した.この症例を中心として,心不全から腎不全への移行過程.および腎不全を併発する可能性の高いPSSの特徴について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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