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原著
多発性骨髄腫に伴ったアミロイドーシスの2例—皮膚限局性アミロイドーシスとの比較検討
著者: 大野佐代子1 段野貴一郎1 堀尾武1 今村貞夫1
所属機関: 1京都大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.773 - P.777
文献購入ページに移動症例1は63歳男性.手掌と肛門周囲に光沢のある小豆大までの多数の黄色丘疹と出血斑を認めた.丘疹は組織化学的に真皮のほぼ全層にアミロイド沈着を認め,抗λ鎖抗体の螢光も陽性であった.
症例2は46歳男性.鼻周囲や殿部に色素沈着を伴う散在性丘疹を認めた.アミロイド特殊染色陽性,抗κ鎖抗体螢光を認めた.
2症例の皮膚病変におけるDACM染色(SH基染色)はSH基・SS結合ともアミロイド部で陰性であった.皮膚アミロイド沈着の由来について皮膚限局性アミロイトーシスと比較検討した.
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