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原著
Immunoblastic Lymphadenopathyの1例
著者: 行木弘真佐1 石川英一1
所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.51 - P.56
文献購入ページに移動 49歳,男子に発生したimmunoblastic lymphadenopathyと考えられる1例を報告した.抗生物質,消炎鎮痛剤の使用後,滲出性紅斑を全身に来たし,表在性リンパ節腫脹を認め,その後紅皮症状態になり,検査にて高γ—gl血症,クームス試験陽性,EB virus抗体価高値を認め,リンパ節生検で,1) immunoblastの増殖,2)分枝状小血管の増生,3)間質の好酸性無構造物質を認め,全経過約5カ月で死亡した.また末梢血で認められた異型リンパ球は,好塩基性,ピロニン好性の細胞質をもつ大型の細胞で,電顕的にリンパ節のimmunoblastに類似していた.この末梢血異型リンパ球はE-RFCで,nylon-fiber通過性,C3 receptor陰性で,T細胞の性格を有し,電顕的にもSaidのいうT-immuno—blastに一致していた.従来,IBLで認められるimmunoblastはB cell originであると言われており,T細胞由来のimmunoblast類似異型細胞が末梢血に出現した事は注目に値する.
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