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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻1号

1983年01月発行

文献概要

原著

乳び胸を併発し死の転帰をとったAngiosarcomaの1例

著者: 片岡和洋1 山田悟1 岡野伸二1 野間隆文1 土岐尚親1 嶋本文雄2

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科教室 2広島大学医学部第1病理学教室

ページ範囲:P.69 - P.73

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 55歳,女性.頭部に碗豆大淡紅色腫瘍及び周囲に小豆大までの腫瘍を認め,当初転移性皮膚癌が考えられたが,病理組織学的には,未分化な核をもつ腫瘍細胞が充実性に増殖し,一部では管腔様構造もみられ,その内腔に腫瘍細胞の突出する像を認めたことより血管肉腫と診断した.自験例において興味ある点は乳び胸を併発したことであり,その発症の原因は,縦隔への広範囲な腫瘍の連続的浸潤によるものが考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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